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「DJI POCKET 2 レビュー」コンパクト、強力な手ぶれ補正付き、日常使いに最適なジンバルカメラ

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どうも、こんにちは!シャリン(@sharin0gan )です!

 

日常使い用のカメラとして、最近流行りのアクションカメラを選択するか、昔ながらのビデオカメラを選択するか、悩んでいる方にオススメのカメラを紹介します。

 

日常使いする上で、コンパクトなアクションカメラは持ち運びしやすいですが、手持ち用のアタッチメントがないと手持ち撮影がしづらく、使い勝手が良くないのが難点です。

ビデオカメラはサイズが比較的大きいため、外出に持っていくと持ち運びする際に、カバンにしまう事や、カバンにしまったカメラを取り出すのが億劫になってしまいます。

 

僕はいずれのカメラを所有していましたが、今回日常使いにおすすめしたいのは小型ジンバルカメラの「DJI pocket 2」です!

 

今回は、「日常使いに最適なジンバルカメラ DJI pocket2」についてレビューする記事になります。

 

 

DJI pocket 2が、どんな商品か詳細を知りたい方は、公式動画をどうぞ

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DJI Pocket 2 の特徴

 

☆POINT

●強力な手ぶれ補正が効いた動画撮影ができる

●コンパクトかつ、設定不要の簡単操作で撮影可能

●センサーサイズがアップし、より綺麗になった映像

強力な手ぶれ補正が効いた動画撮影

まず、僕が旅行先でDJI pocket2で撮影した映像を見てください。

 

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手持ちでの撮影で、洞窟内で動きながらでしたが、手ぶれ補正が効いており、非常に滑らかな映像になっています。

これは、DJI pocket 2の大きな特徴であるジンバルが手ぶれを抑えてくれるためです。Goproのような電子式手ぶれ補正は、ソフトウェア側で映像を補正するものになりますが、DJI pocket 2は仕組みが異なりハードウェア側で補正をかけるため、より自然で、強い手ぶれ補正をかけることが出来ます。

 

コンパクトかつ、設定不要の簡単操作で撮影可能

使い勝手についても、今回のように狭い場所でも、コンパクトな本体かつ、細かい設定をしなくても綺麗な映像が撮れるため、旅行先での思い立ったら撮影することが出来ます。

 

センサーサイズがアップし、より綺麗になった映像

1世代前のosmo pocketから、カメラの性能とも言える「センサーサイズ」も進化しています!

センサーサイズは、「1/2.3インチ」から「1/1.7インチ」にサイズアップ!

また写真の有効画素数「12Mピクセル」から「64Mピクセル」にアップしており、より繊細な表現が出来るようになりました。。

 

こちらは、旅行先で撮影した写真です。

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従来機種ではは、明るい場所では綺麗に撮影できても、暗い場所には弱く画質が落ちるということがありましたが、

DJI pocket 2では、今回のような暗い場所でも、センサーサイズが向上したこともあり、綺麗な撮影が出来るようになっています。

 

DJI Pocket2の外観と機能

コンパクトな外観

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サイズはosmo pocketと同等サイズ、コンパクトで胸ポケットに収まります。

テレビを見てると、ロケ用の手持ちカメラとしても使われているのをよく見ます。

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コンパクトボディかつ、軽量ボディ117gのおかげで、非常に持ち運びしやすいのが特徴、胸ポケットに入れての持ち運びも簡単です。

 

ボタンの配置もコンパクトなレイアウトになっています。

 

僕は、比較的手が大きいのですが、本体の持ち手が短いため、手からはみ出してしまうのと、ボタンを押す際に、配置が若干窮屈に感じました。

大人の男性には、別売りの拡張ユニット「Do-It-All ハンドル」があると本体の持ち手が長くなり、グリップが安定すると思います。

 

Do-It-Allハンドルは、こちらで紹介しています。

sharin.shop

 

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本体の正面に、撮影と動画/写真切替ボタン、操作スティックをユニバーサルポートにつけた場合は、操作スティックとジンバルピッチ/ズーム切替ボタンが配置されます。

 

撮影は、電源を入れて撮影ボタンを押すだけの簡単操作です。

設定を変更する場合は、タッチパネル上をスワイプすると、設定項目が表示されます。

 

その他のコマンドで、カメラの向きを正面/セルフィー(後方)の切り替えは、動画/写真切替ボタンを3回押し、カメラ向きのセンタリングは2回押しで行えるので、撮影の際に活用すると便利です。

 

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本体右側には電源ボタン、ストラップホールがあります。

 

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電源ボタンを呼び出すと、カメラのキャリブレーション動作(カメラが前後に動く)を伴い起動しますが、動画/写真切替ボタンの長押しでも起動できます。

DJI pocket 2の新機能で、こちらはクイック起動機能となっており、キャリブレーション動作なくカメラを起動できるため、すばやく撮影に移ることが出来ます。

 

僕は、普段の撮影はクイック起動を使用しています。大事な撮影タイミングを失わないためにも、起動時間は重要ですね!

 

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本体左側には、microSDカードスロットがあります。

DJI pocket2には、内部メモリーは内蔵していないため、microSDカードが必須となっています。

 

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本体下側には、充電端子がありUSB Type-C形式となっています。

別売りのDo-It-Allハンドルは、ここに取り付けます。

 

手ぶれ補正機能は強力

手ぶれ補正機能はDJI pocket 2の大きな特徴で、ジンバル機構のおかげで強力な手ぶれ補正を効かせた動画を撮影することができます。

 

手持ち撮影でも、十分に滑らかな映像を撮影することができます。 

 

GoPro7で撮影した動画と比べた感想ですが、通常の撮影は滑らかさに差がつきにくいです。

一方で、激しい動きをした場合はDJI pocket 2の方が、手ぶれ補正が効いて振動が抑えられていると感じました。

 

動きながらのタイムラプス動画を撮影する際にも効果を発揮しました。

実際に手持ち撮影でタイムラプス動画を撮影した映像を紹介します。こちらは、名古屋の栄から大須まで移動した際に撮影した動画になります。

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次は、同様に手持ち撮影で動画を撮った映像になります。

大須観音にて撮影しましたが、振動が大きくなりやすい階段でも、手ぶれ補正が効いています。

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視野角アップ!唯一の弱点を克服し、更に進化

1世代前のOsmo pocketも素晴らしいカメラだったけど、唯一の弱点がありました。

それはカメラの視野角が狭いことです。

 

視野角が狭いせいで被写体が画面に収まらず、撮影に苦労しました。

 

DJI pocket 2ではレンズが新しくなり、視野角が80°(焦点距離26mm)から93°(焦点距離20mm)に広がり広角化しました。

更に、別売りの広角レンズを付けると視野角は110°(焦点距離15mm)まで広がり、人間の視野角に近づくので、目で見ている風景に近い映像が撮影出来るようになります。

 

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↑DJI POCKET 2 で撮影

 

 

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↑DJI POCKET 2 + 広角レンズで撮影

 

広角レンズでこれだけ視野角が変わりました。

今までは狭い場所での撮影でカメラを遠ざけることができる、風景が映像から見切れる事があったので、効果を発揮してくれました。

 

広角レンズは、レンズ部にマグネットで嵌めるだけですが、磁力としては十分で日常使いで外れないです。一度だけ、カバンにしまう際に引っ掛けて落としてしまいましたので、少し気にする必要はあると思います。

 

カメラ側も広角レンズ装着を自動で認識し、電源オンオフ時のジンバル動作が広角レンズと干渉しない様に動いてくれます。

 

僕が使っている広角レンズはこちら、純正品は高価なので、社外品を使用していますが、問題なく使用できています。 

 

DJI(ディージェイアイ) Freewell Osmo Pocket Wide Angle Lens 広角レンズ FWOPWA
by カエレバ

 

Osmo PocketとDJI pocket 2の比較

【全般】 Osmo Pocket DJI pocket 2
サイズ 121.9×36.9×28.6 mm 124.7×38.1×30 mm
重量 116 g 117 g
操作可能範囲 パン -230°~ +50° パン -230°~ +70°
チルト: -95°~ 50° チルト: -100°~ 50°
ロール: ± 45° ロール: ± 45°
最大操作速度 120°/s 120°/s
角度ぶれ範囲 ±0.02°  ±0.005°

 

【カメラ】 Osmo Pocket DJI pocket 2
センサー 1/2.3インチ CMOS 1/1.7インチ CMOS
有効画素数:12M 有効画素数:64 MP
レンズ FOV:80°、F2.0 FOV 93°、F1.8

焦点距離:26 mm

(35mm判換算)

焦点距離:20 mm

(35mm判換算)

ISO感度 静止画:100 ~ 3200 静止画:100~6400 (16 MP)、
100~3200 (64 MP)
動画:100 ~ 3200 動画: 100~6400
電子シャッター速度 8秒~1/8000秒 8~1/8000 秒
最大静止画サイズ 4000×3000 ピクセル 9216×6912 ピクセル
静止画モード

シングルショット、

パノラマ、

タイムラプス、
モーションラプス、

ハイパーラプス

シングルショット、

パノラマ、

タイムラプス、
モーションラプス、

ハイパーラプス

動画解像度 4K Ultra HD:3840×2160
24/25/30/48/50/60fps
4K Ultra HD: 3840×2160
24/25/30/48/50/60fps
2.7K:2720x1530
24/25/30/48/50/60 fps
2.7K: 2720×1530
24/25/30/48/50/60fps
FHD:1920×1080
24/25/30/48/50/60/120fps
FHD: 1920×1080
24/25/30/48/50/60fps
HDR動画解像度 - 2.7K: 2720×153
24/25/30fps
- FHD: 1920×1080
24/25/30fps
動画撮影モード

動画、

タイムラプス、

モーションラプス、
ハイパーラプス、

スローモーション

動画、HDR動画、

タイムラプス、
モーションラプス、

ハイパーラプス、
スローモーション

動画
最大ビットレート
100 Mbps 100 Mbps
対応ファイル
フォーマット
FAT32 (≤32 GB) FAT32 (≤32 GB)
exFAT (≥64 GB) exFAT (≧32 GB)
写真フォーマット JPEG/DNG JPEG/DNG
動画フォーマット

MP4 / MOV

(MPEG-4 AVC / H.264)

MP4

(MPEG-4 AVC/H.264)

対応SDカード MicroSD

MicroSD
SDHC/SDXC

UHS-Iスピードクラス 1 または
UHS-I スピードクラス 3

最大容量:256 GB 最大容量:256 GB
オーディオ出力 48 kHz、AAC 48 KHz、AAC

※赤字箇所は、osmo pocketから変更があった箇所

 

スペックを比較してみると、変化点がかなりあります。

主な変化点としては、前述の静止画の画質向上や、センサーサイズ、視野角のアップですが、それ以外の変化点でHDR動画への対応、対応SDカードのスピードクラスの要件が追加されています。

これについては、次に詳細を説明します。

 

☆POINT

osmo pocketからの主な変化点

・静止画の画質向上

 

・センサーサイズアップ

 

・視野角のアップ

 

・HDR動画への対応

 

・対応SDカードのスピードクラスの要件追加

対応SDカードについて

SDカードの要件に、UHSスピードクラスの追加されました。

UHSスピードクラスというのは、データの転送速度の指標を表しています。

 

例えば、転送速度が遅い場合の影響としては、動画がスムーズで出なかったり、写真を撮影した後の保存にかかる時間が長くなるといったことがあります。

 

スピードクラス 内容
クラス1  転送速度 10 MB/s 以上
クラス3  転送速度 30 MB/s 以上

 

公式サイトは、推奨するスピードクラスとして、クラス1またはクラス3という記載をしていますが、

高画質の撮影をする場合に、転送速度が大きくなりますので、高画質で撮影をする方はクラス3を選択することをオススメします。

 

具体的なSDカードの種類はDJI公式ストアにて、推奨しているカードが記載されているので、その中から選択するようにしましょう。

 

DJI公式サイト:DJI Pocket 2 - 仕様 - DJI

Extreme SDSQXAF-064G-GN6MA (64GB)
by カエレバ

 

アクションカメラと比較

 

僕がアクションカメラを最初に購入する際には、画質が悪いというイメージもあり、使わなくなる事も危惧して安い中華製から使い始めました。

 

中華製の画質は微妙でしたが、それ以上にコンパクトボディで、気軽に撮影できるアクションカメラを気に入った僕は色々なアクションカメラを使ってきました。

今まで使ってきたコンパクトカメラ! 1.中華製格安アクションカメラ
2.Go Pro7
3.Osmo pocket
4.DJI POCKET 2

 

コンパクトカメラだけで、4台も使ってきました!

ちなみに、GO Proを辞めたきっかけは、動物園で無くしたからです・・・

 

osmo pocketは、GO Proを無くしたことがきっかけで、今までと違うものを使いたいという思いから購入しました。

最初に感じたこととしては、Go Proと違い手ぶれ補正が強いと感じました。Go Proの手ぶれ補正はソフトウェア側で処理しており、それでも十分優れていますが、ジンバルの機構的な手ぶれ補正には敵わないと感じました。

 

また、日常使いの使い勝手もosmo pocketの方が優れていると思いました。ただし、視野角が狭いことが気になり、後継機のDJI pocket2も購入しました。

Go ProとDJI Pocket 2の主な違いについて

GO Pro と DJI Pocket2 のどちらを購入するか悩んでいる方は、使用する用途から選ぶことをおすすめします。

 

動きながらの撮影であったり、手ぶれが激しい場合には、ジンバル式の手ぶれ補正の方が、電子式手ぶれ補正より優れていることから、ジンバル搭載のDJI Pocket2に分があると思います。

その他は、どちらも画質も機能も同じくらい高性能だと思いますが、GO Proの方が鮮やかな色彩の作り方をされており、DJI Pocket2の方がナチュラルです。

比較するとGoProの方が、鮮やかな色彩となっており見栄えが良いことから、色彩の鮮やかさを重要視される方におすすめするのはGo Proです。

まとめ

コンパクトボディで、強力な手ぶれ補正付きのジンバルカメラ「DJI pocket2」のレビューについての記事でした。

 

アクションカメラのGoProと競合するカメラですが、手ぶれ補正の強力さは、ジンバル搭載であるDJI pocket 2が他機種より優れています。

 

前機種osmo pocketの唯一の弱点であった視野角も、レンズが広角化した事で改善しました。更に広角化させたい場合には、別売りの広角レンズを使用すれば更に広角化し、Go Proにも劣らないです。

 

デメリットですが、DJI pocket2はジンバル機構が剥き出しのため、激しいアクティビティには向いていません。これについては、本体を覆えるカバーが豊富なGoProに軍配が上がります。

 

最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。シャリン(@sharin0gan )でした。

 

DJI ビデオカメラ DJI POCKET 2 Creator コンボ
by カエレバ